⽩倉農園13代⽬⽩倉崇弘さん⽩倉さん なんといっても﹃ねっとり感﹄と﹃粘り﹄が⼀番の特徴です︒農家さんごとに栽培の仕⽅が少しずつ違うので︑仕上がりにもそれぞれ個性が出ます︒私の場合は︑⼟づくりにはこだわっています︒街路樹のチップをいれたり緑肥を使ったり︑エサにこだわって育てられた鶏の鶏糞を活⽤したりと︑⼟の状態を⾒ながら︑⽇々いろいろと⼯夫を重ねています︒⽩倉さん 私が就農した⼆⼗三年前︑狭⼭は⾥芋の産地ではありましたが︑ほとんどが地域の外に流通することで︑地元の消費者にあまり広く知られていませんでした︒そこで﹁もっと知ってほしい︑⾷べてほしい﹂といった取り組みで︑⾥芋コロッケを開発してもらい︑広報に活かしました︒通常︑⽣産者同⼠が技術をオープンにすることは珍しいのですが︑﹃良い⾥芋をみんなでつくって産地を盛り上げよう﹄という想いで︑さやま⾥芋増産倶楽部が中⼼となり︑栽培講習会や情報交換を重ねながら品質向上に取り組み続けた結果︑約⼗五年で県内トップの産地へと成⻑し︑全国的にも評価されるようになりました︒この地域の⾥芋づくりと︑産地としての歩みを教えてください合同会社いろどり代表野島康⼦さん農家と事業者が語る、出会いの裏側とこれから⾥芋の特徴や栽培時のこだわりを教えて下さい⽩倉さん ⼤卒で就農した当時から﹁野菜の美味しさを届けたい﹂という思いで家業を継ぎました︒その気持ちは今も変わりません︒だからこそ︑彩の国マルシェのように︑対⾯で地元の野菜を⼿渡せる場があることは︑良い取り組みだと感じます︒私⾃⾝も︑飲⾷店などに個別に野菜を届ける中で︑お客様から﹁この⾥芋︑本当に美味しいね﹂と直接声をかけていただけることが⼤きな励みになっています︒これからも︑そうした声に応えながら︑本物の味を届けていきたいと思います︒農業への想いをお聞かせください野島さん 創業当時に進めていた⾥芋ピザの商品開発で︑使いたい⾥芋が⼿に⼊らず困っていました︒そんな時︑市役所の⽅に⽩倉さんをご紹介いただきました︒加⼯⽤に⼦芋が必要だったのですが︑その事情をお伝えすると︑快く応えてくださって︒そこからのお付き合いが気づけばもう⼗年になります︒⾥芋ジェラートや乾燥パウダーなど︑⾥芋ピザ以外の加⼯⾷品づくりにも⼀緒に取り組んできました︒お⼆⼈が出会われたきっかけは?銀座にあるミシュラン獲得店で、過去には⽩倉さんの⾥芋を使った『⽩倉さんの⾥芋⿊トリュフ』というメニューが提供されたこともあります。⾥芋は、親芋のまわりに⼦芋がつき、そこから孫芋・ひ孫芋へと広がるように実ることから、⼦孫繁栄の象徴としておせち料理などにも使われています。「⼀般社団法⼈埼⽟県モリンガ協会」の代表を務める野島さん。「モリンガで創るこどもたちの笑顔」をテーマに、普及活動や共同開発に取り組んでいます。2026年度には、モリンガを使ったパンやうどん、レトルトカレーなども発売予定です。 ⾥芋で知られる狭⼭の地で⼗三代⽬として農業を営む⽩倉さん︑そして︑彩の国マルシェでも⻑く活動し商品開発にも取り組む野島さんにお話を伺いました︒地域の恵みを活かした取り組みや︑それぞれが⼤切にしている想いについて語っていただきました︒-10-
元のページ ../index.html#13